確かな計量のために

私たちが計量証明を行う際に、大切にしているものの一つに測定器があります。それは、計量証明事業所として当たり前のことなのですが、同時に医療に携わる方々、患者様に絶対的な安全安心を届けたいと考えているからです。西日本放射線測定サービスは、測定前、基準線源等で測定器が正常に動作するか、精度を維持しているかに常に気を配り、確かな計量を行っています。

測定器の役目は、正確に測ること

もし使用する測定器に誤差があったり、不安定だったりすれば、いくら測定を行ったとしても、その測定は信頼できないということになります。また、不良の測定機器では、測定する意味もありません。壊れた体重計に乗っているようなものです。測定器の精度が維持できていなければ、それはもはや測定器とは言えないのです。正確に測ること、それが測定器の絶対的な役目です。

気をつけて!

残念なことですが、基準線等で正常動作の確認をされていない測定器を使用して、測定を行っている事例に出遭うことがあります。無用な被ばくを避けるための測定であるにも関わらず、機器の不良が原因で、長期間、基準値を超える事態になっていたのです。いろいろな方への影響、例えば妊娠されている看護師さんや職員の方々のことを考えると、何とも言えない怒りが込み上げてきます。

放射線は目に見えません。だからこそ、測定機器、測定方法のすべてを信頼できる法令を遵守する業者に依頼してほしいのです。安かろう悪かろうでは、皆さまの安全を守ることができないばかりか、医療機関としても信頼を失うことに繋がることになるからです。

少しでも被害を防ぎたい、そんな願いから測定器の取り扱いについてまとめてみました。是非ご参考になさってください。

測定器は
〇1年以内の校正を行った測定器を使用すること
 !校正を行い、異常が発見されれば、前回の校正以後、全ての測定結果が無効

〇測定前に、基準線等で正常動作の確認を行い、測定すること
 !単なる動作確認はNG

〇業者に委託する場合は、正常動作の下に行われたという点検(確認)が必要

〇貸出測定器は、製造業者の許可を得ている場合は、貸出が可能
 !製造業者の許可が得られない場合は、違法
 
〇計量器(電離箱)は、有効期限が設けてある簡易測定器ではない

〇簡易測定器以外は、資格者しか扱えない